完全版『札幌のアンダーグラウンドなクラブ』
北海道は札幌、人口100万人を超える政令指定都市である。東京よりも人通りは静かで、通りすがる人は美男美女が多い。流行において行かれることなく、札幌独特の文化を醸成している。
今回はそんな札幌に根を張る、アンダーグラウンドシーンを完全版と題してまとめてる。(Techno Tengoku の偏見による選別であるため、札幌市民の総意でないことを了承いただきたい。)
Hip hop
ヒップホップという定義は広義と狭義で様々ある。Techno Tengokuの見解では、「0から挑戦することを輝きとする」ことを軸にした人や文化をヒップホップと考えている。そんな文化を人からクラブから感じ取れる場所はここ
Club Ghetto
こちらのクラブでは、1週間でほぼ毎日がイベントで埋まっており、ティーンからおじさんまで幅広いヒップホッパーが集っている。
扉を開け、階段を降り、カウンターが開けると左にはダンスフロア、奥にはdjブースが出現する。
スピーカーは客側後ろにも設置され、臨場感あふれる。
場所は、創生川通りより東側、狸小路の端に近い。これ以上の情報はアングラということでご自身でdig をお願いしたい。
Booty
Bootyはキングムーと同じブロックに存在するアングラディスコクラブ。入場は特別なイベントを除いてフリー(0円)。ドリンクはそれでいて700円近辺と良心的。アングラなのにフリーで入れるのは心地が良い。
カウンターのレディーズも札幌ダントツの包容力、ぜひ一度ご訪問あれ。2階はラウンジのスタイルで、ソファーが並んでいる。音は新旧問わずヒップホップ、ディスコ、で攻めている。
Techno
テクノは破壊と創造である。音が音を呼び、人が一つとなって踊る。このイリュージョンを現実にするのがテクノである。
以下、札幌のテクノシーンを牽引するべニューを一件のみご紹介する。
Precious Hall
全国、世界各地のアンダーグラウンドの住人は、わざわざ説明するまでもない、それほど有名なべニューである。
大通りに近く、パルコの裏といっておく。言わずもがな地下のため、ぜひ調べてみていただきたい。djを神格化するような雰囲気というより、むしろ音の良さにこだわりを重ねた場所だ。フロア全体を全方位からスピーカーが包み、イヤホンでは到底聞き得ない音楽を味わう。レコードに込められた思いを、中実に再現する。音に酔うことができる最初で最後の聖域。
DJ Nobu,, Ishino Takkyu などのテクノアーティストを代表に、海外からもアーティストを呼び込む。札幌のローカルシーンと世界がテクノで繋がっていることが肌で実感できる札幌唯一のクラブである。
Precious Hallにいく際、本当に音楽を愛する人間と行く必要がある。決してナンパやその他クラブと同列の意識では、良い意味で後悔することとなるだろう。
また、携帯などをいじる暇はないので、行く前に解約しておこう。
札幌には他にもアンダーグラウンドなべニューがあるが、上で紹介させたいただいたべニューは自信を持ってリアルアンダーグラウンドだと言えるべニューである。ぜひ足を運び、その空気と文化を吸収していただきたい。
また、ご覧の方でよりアンダーグラウンドなべニューをご存知の方はご一報を頂きたく思う。
【東洋のテクノゴッド】世界をテクノで揺り動かす、日本人DJ KEN ISHII(ケン・イシイ)
テクノミュージックにおいて、Jeff Mils, Ben Klockなど欧米DJの活躍が目立つ中、ここ日本から世界に飛び立つSAMURAI DJがいるのだ!
その名は
KEN ISHII
今回は彼のニューアルバム「Möbius Strip」を中心に紹介する。
Profile
本名は石井健(イシイ・ケン)で、1970年生まれ
北海道は札幌市出身で、筑波付属から一橋大学社会学部へと進学するという、秀才。
普段はケンちゃんやケニーと呼ばれ、クラブシーンでは「東洋のテクノゴッド」と呼び声高い。
大学在学中から作曲を行い、東京のレトロとインテリジェントさを醸し出す。
Production
彼の作曲秘話は面白い。
電通勤務時代、内部メモリ上のデータが壊れて使えなくなってしまったコルグM1(シンセサイザーの一つ)で、音を一から自分で作って、デトロイトテクノに引けをとらない楽曲を創作。1993年、彼が在学中に作ったデモテープが、ベルギーのテクノレーベル、R&Sレコーズに通る。その後リリースされた 『Garden On The Palm』 は、イギリスの音楽誌NMEのテクノチャートでNo.1を獲得し、日本では全く無名の存在だったことから、当初は英国在住の日系人ではないかと巷で話題となった。
そんな彼の待望の新作はこちら
(画像をタップ!)
MÖBIUS STRIP メビウスストライプ
オリジナルアルバムとしては約13年ぶりの復活。これを待ち望んでいたファンも多いのではないだろうか。デトロイトテクノの王様Jeff MillsやスペインのDosem、日本からはGo Hiyamaとのコラボ曲を惜しみなく。MIXマスタリングは砂原良徳が担当した。
Jeff Milsは他アーティストのアルバムにコラボを載せることは珍しく、私も感動している。JeffとKENの化学反応は想像もつかない場所へと我々をいざなう。
彼はSelf Linerにて「音楽を作り始めて30年以上が経った。このアルバムを制作するに当たって改めて感じたのが、音楽作りには答えが無く、表も裏も無いということ。そして自分にとって無限に続いていくものだということ。まるでメビウスの帯のように。」
彼が持つ楽曲への思いが、本作品のアルバム名へと繋がったのはないか。
CD、CD-EXTRA、7インチ・クリア・ヴァイナル・レコードが3枚組の完全生産限定盤 Type A
Type A
<CD>
1.Bells of New Life
2.Chaos Theory
3.Take No Prisoners (Album Mix) with Jeff Mills
4.Vector 1
5.Green Flash (Album Mix) with Dosem
6.Silent Disorder with Go Hiyama
7.Prism
8.Vector 2
9.Skew Lines
10.Polygraph
11.Quantum Teleportation with Jeff Mills
12.Vector 3
13.Like A Star At Dawn
<CD-EXTRA>
・ボーナストラック1曲
・ボーナス映像
・KI Möbius Strip オリジナルフォント(Mac,Windows,Unix対応 OpenType PS)
<7インチアナログレコード>[クリアヴァイナル仕様]
・ボーナストラック2曲
CD、CD-EXTRAの2枚組である<完全生産限定盤 Type B>
Type B
<CD>
1.Bells of New Life
2.Chaos Theory
3.Take No Prisoners (Album Mix) with Jeff Mills
4.Vector 1
5.Green Flash (Album Mix) with Dosem
6.Silent Disorder with Go Hiyama
7.Prism
8.Vector 2
9.Skew Lines
10.Polygraph
11.Quantum Teleportation with Jeff Mills
12.Vector 3
13.Like A Star At Dawn
<CD-EXTRA>
・ボーナストラック1曲
・ボーナス映像
・KI Möbius Strip オリジナルフォント(Mac,Windows,Unix対応 OpenType PS)
どちらも7インチサイズのハードカバー仕様、折込ポスター付で、それぞれ全世界1,000枚限定セットずつの販売
KEN ISHIIが創りだすテクノにあなたも虜になる。ぜひお手元に、車の中に一枚とっておいてほしい。
Closing
次回は新旧作品の比較なども行って、KEN ISHIIの音歴史を紹介したい。
Bye